【SVシーズン19最終56位】受け攻めバドディンムドー

初めましての方は初めまして、そうではない方はお久しぶりです。ものまと申します。今回はSVシーズン19にて、満足のいく成績を取ることができたので、構築記事を書かせていただきました。よろしければご覧ください。

 

 

1.結果

TNものま レート2092 最終56位

 

2.構築経緯

伝説枠は見た目と性能が好みな黒バドレックスを採用。
シーズン中盤くらいまで黒バドドヒドディンルーを使っていたが、ドヒドイデが物理受けとして機能していないどころか、起点にされる展開がかなり多かったため、基本選出にするのは悪手だと考え、代わりの物理受けとしてエアームドを採用し、黒バドディンルーエアームドを基本選出とした。

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次にエアームドが物理受けとして機能しない場面を考えたときにコライドン軸が考えられたためコライドン軸に対して勝ちを拾えそうかつある程度汎用性を落とさない物理受けポケモンとしてフェアリーテラバを採用した水ウーラオスを採用。

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ここまでで毒菱に耐性がなく、ハバタクカミも重いためやんわりと解決できそうなドヒドイデを補完枠として採用。最後に相棒枠のエルレイドを受け構築への回答として採用して構築の完成とした。

 

3.個体解説

エルレイド@ラムのみ

テラスタイプ:ステラ

特性:切れ味

性格:意地っ張り

実数値:159(124)-194(+252)-85-x-135-117(132)

調整

H:16n-1

A:特化

S:大体の遅いホウオウを抜けそうなライン

技構成:聖なる剣/サイコカッター/トリプルアクセル/ストーンエッジ

相棒枠
今回は受けループと眼鏡じゃなさそうなテラパゴスを倒してもらうポケモンとして採用した。
技構成は一致技で特性補正の乗る聖なる剣とサイコカッター、ホウオウに撃つストーンエッジグライオンに撃つトリプルアクセル
トリプルアクセルの枠はヘイラッシャ意識でリーフブレードだったが、終盤に当たった匿名受けルーパーがトリプルアクセルを完全に切った立ち回りをしていたので刺さると思い採用した。

テラスタイプは技の威力を上げられることを加味し、ステラとした。
出しどころは限られていたが、出した際にはしっかりと仕事をこなしてくれた。しかし、やってることはほぼ初見殺し(特に対ホウオウ軸)なのでこの記事を公開することによって刺さらなくなるのは懸念点。

 

黒バドレックス@拘りスカーフ

テラスタイプ:ゴースト

特性:じんばいったい

性格:控えめ

実数値:183(60)-81(最低値)-104(28)-238(+252)-121(4)-191(164)

調整

HB:陽気パオジアンの氷柱+礫をほぼ耐えるライン(97%)

HD:控えめイーユイの炎テラス火炎放射を確定耐え

  S:最速トドロクツキ、準速135族意識のポケモンに抜かれなそうなライン

  C:特化

技構成:アストラルビット/サイコキネシス/草結び/鬼火

エース枠兼展開補助枠

初手に投げてゴーストテラスアストラルビットや鬼火で展開有利を取りに行く動きもディンルーやエアームドで場を荒らして後発から一貫を取りに行く動きもどちらも強かった。シーズン中盤までは臆病スカーフで使っていたが、火力不足を感じる場面がかなり多かったためバドレックスミラーのスカーフは裏でケアすることにし、その他に対してより高い火力を押し付けられる控えめに変更した。控えめが有効に働く例としては、ASコライドンがテラスアスビで確定1発、H252振りチョッキミライドンが確定2発、CSイーユイをアスビ+テラスアスビで確定などである。Sを落としたことによるデメリットは一切感じなかったため、スカーフ黒バドレックスのよくある調整に最速ツツミ抜きがあるが、控えめスカーフも十分考慮に値すると思う。

技構成はタイプ一致のアストラルビットとサイコキネシス、ディンルーやガチグマなどに撃つ草結び、受けの補助になったり、自身が詰める際に有効に働くことのある鬼火を採用した。

どの構築にも投げていけるポケモンでほぼ全試合で選出した。速くてパワーのある最高のポケモン

 

ウーラオス(連撃)@パンチグローブ

テラスタイプ:フェアリー

特性:不可視の拳

性格:意地っ張り

実数値:207(252)-167(+12)-151(244)-x-80-117

調整

A:フェアリーテラバースト+アクアジェットで晴れ下のH4ハバタクカミを82%で落とせるライン

H:16n-1

B:あまり

技構成:水流連打/ドレインパンチ/アクアジェット/テラバースト

エアームドを投げづらい構築に対して代わりに投げる物理受け枠

主にママンボウやヘイラッシャのいないコライドン軸に多く選出した。

フェアリーテラスが物理耐久の高いポケモンと相性がいいのは言うまでもなく、テラバースト採用によりコライドンを一方的に倒すことができていた。また裏のガチグマやディンルーに対して大きな打点を持っているのも評価ポイント。

技構成はテラバースト以外は一般的なパングロラオスなので割愛。

(余談だが、Aの調整を考えているときに持ち物の設定に神秘の雫を設定していたことに気づかずに神秘の雫込みのダメージ計算をしてしまっていた。意地っ張りA12振りは神秘の雫持ちのテラバアクジェで晴れ下CSカミが確定ライン。)

 

ドヒドイデ@メンタルハーブ

テラスタイプ:フェアリー

特性:再生力

性格:腕白

実数値:157(252)-83-224(+252)-x-163(4)-55

調整

HB特化

技構成:毒突き/毒菱/黒い霧/自己再生

補完枠

毒菱を撒きたい壁構築やエアームドを投げづらい炎オーガポン入り、コライドン軸などにたまに投げた。

あまり投げないポケモンであるが、見た目上毒タイプがいるというのが大きいのか毒菱枠の選出抑制になっていた(?)かもしれない。

技構成は挑発カミに抗えるように毒突きを採用したが、その他はよくある構成である。

この枠はもう少し良いポケモンがいたかもしれない。

 

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ディンルー@突撃チョッキ

テラスタイプ:鋼

特性:災いの器

性格:意地っ張り

実数値:231(4)-174(+228)-146(4)-x-132(252)-68(20)

調整

ADをベースにチョッキディンルーミラーで上を取れるように少しSに回した。

技構成:地震/ヘビーボンバー/岩石封じ/カタストロフィ

鹿の化け物枠

ミライドンと黒バドレックスをはじめとした特殊全般を見るポケモンとして採用。

序盤は残飯を持たせてステロ撒き菱していたが、数的不利を黒バドレックスで捲れない試合が多発したため、自身が殴っていける型に変更した。

有限ポケモンであるため、ミライドン軸には初手ミライドンを読んで初手に投げるなど、できるだけ受け出しする回数を減らすように意識していた。

技構成はタイプ一致技の地震、フェアリーテラスされたときやテラス込みで高打点になりうるヘビーボンバー、有利対面をとったときに問答無用で体力の半分を削るカタストロフィ、スカーフ黒バドや軽業オオニューラなどのケアができる岩石封じを採用した。

このポケモンの超耐久とほぼA特化による受けポケモンとは思えない火力に何度も救われた。

 

エアームドゴツゴツメット

テラスタイプ:草(最終日までは水)

特性:頑丈

性格:腕白

実数値:172(252)-76-211(+252)-x-90-91(4)

調整

HB特化

技構成:ボディプレス/ステルスロック(最終日前まで撒き菱)/吹き飛ばし/羽休め

物理受け兼展開枠

構築の物理受けとしてドヒドイデの代わりに採用した。

ドヒドイデの代わりに求める性能として、起点にならない、展開ができる、何かしらの方法で一撃技耐性があることを考えていたが、そこに合致したのがこのポケモンだった。

テラスタイプは元々水流連打に耐性のできる水で使用していたが、キノガッサが増えてきたように感じたり、相手のチオンジェンに不利展開を強いられることが多かったりしたため、最終日に草に変更したが一度も使用していない。

技構成は黒バドレックスが誘うノーマルテラスにリスクをつけられるボディプレス、カイリューを意識してステルスロック、相手の展開を阻止できる吹き飛ばし、体力管理の羽休めで完結した。最終日前までは撒き菱が通らないポケモンエアームドを倒せないと考え、ステルスロックの枠を撒き菱で使用していたが、カイリューがサイクル下で削れないことが試合に響くことがそこそこの割合で発生したため、ステルスロックに変更した。

使用率はそれほど高くないし、実際に対戦していてもほぼ見ないポケモンであるが、本構築の物理受け兼展開枠として大いに活躍してくれた。

 

4.主な選出

メジャーな伝説に対するよくしていた選出を記述する。

vs黒バド

黒バド、ディンルー、エアームド(毒菱が見える場合はたまにドヒドイデ

vsコライドン

黒バド、ウーラオス、ディンルー(暁ガチグマがいなかったらたまにドヒドイデ

vsミライドン

黒バド、ディンルー、エアームド

vsザシアン

黒バド、ディンルー、エアームド

vs受けループじゃないホウオウ

黒バド、ドヒドイデ、ディンルー

vs受けループ

エルレイド、黒バド(たまにディンルー)、エアームド

vs白バド

黒バド、ディンルー、エアームド

vsカイオーガ

黒バド、ディンルー、エアームド(ウーラオスが見えたらたまにドヒドイデ

vsテラパゴス

展開系はエルレイド、ドヒドイデ、ディンルー

拘り系は黒バド、ディンルー、エアームド

vsルナアーラ

黒バド、ディンルー、エアームド

 

5.重いポケモン

ノーマルテラス黒バドレックス

拘ってない黒バドレックスの処理をスカーフ黒バドレックスに一任する展開になりやすいため、一瞬で負ける。

眼鏡ハバタクカミ

ドヒドイデとディンルーの相性補完で何とかできればまだ多少はマシ

ミミッキュ

物理受けのエアームドミミッキュを削れないため好き放題されてしまう。

 

6.あとがたり

やっとSV環境で最終2桁をとることができました。奇遇にも剣盾で初めて最終2桁をとったときもシーズン19だったので新環境に慣れるのに1年半はかかるのかもしれません…

また黒バドが勝てない僕を救ってくれました。

一応レンタル構築は公開していますが、使用はおすすめしません。

ここまで見ていただきありがとうございました。

質問などありましたらTwitter(@monoma_gallade)のDMまでよろしくお願いします。

 

※7/2 黒バドレックスの特殊方面の耐久ラインについて思い出したので追記