【剣盾S30シングル最終40位】黒バドザシエルレ -fin-
初めましての方は初めまして、そうではない方はお久しぶりです。ものまと申します。
今回は剣盾S30にて、満足のいく成績を取ることができたので、構築記事を書かせていただきたいと思います。よろしければご覧ください。(以下常体)
(サムネ用)
(レンタルです。枠がなくなるまでは残しておきます。)
- 結果
- 構築のコンセプト
- 構築経緯
- 個体紹介
- 主な選出パターン
- きつい並び
- あとがたり
1.結果
TNものま 最終40位 R2019
2.構築のコンセプト
・黒バドレックス+ザシアンの強力な物理特殊の並びで試合をコントロールする。
・黒バドレックスとザシアンをコピーされても切り返せる受けポケモンを採用し、メタモン入りにも対処できるようにする。
・黒バドザシアン構築にありがちな対面要素に加えて、サイクル要素を取り入れる
・エルレイドを無理やりではない形で選出し、活躍させる。
3.構築経緯
愛でエルレイドを採用し、その相方としてエルレイドの役割対象を呼びやすい黒バドレックスを採用した。
もう一匹の禁止級伝説は、ザシアン、ホウオウ、イベルタルが候補に挙がったが、ホウオウは黒バドレックスの性質上、サイクルを複数回回すような試合になりにくいこと、ブーツを持たせないとステロへの不安が常に付きまとうことから断念し、イベルタルはどの構築にも入っているザシアンに滅法弱いこと、対ゼルネアスへの不安から断念し、ザシアンを採用。
黒バドレックスをコピーされたときの引き先としてバンギラス、ザシアンをコピーされたときの引き先としてヌオーを採用。
ここまででダイマックスを強く使えるポケモンが存在せず、初手の起点づくりや威嚇勢を牽制しながら、多くの禁止級伝説とも戦える化身ボルトロスを採用して構築の完成とした。
4.個体紹介
エルレイド@気合の襷
特性:正義の心
性格:意地っ張り
実数値:143-194(+252)-86(4)-x-135-132(252)
調整:ASぶっぱ
技構成:インファイト/トリプルアクセル/ストーンエッジ/影撃ち
愛で採用した相棒枠。
この環境でこのポケモンを活躍させるためにいろいろな運用方法を考えたが、どれも納得のいく型ではなかったため、嫌いな持ち物であるが勝つために襷で採用した。
ザシアン入りに基本投げないため、鬼火や電磁波などの俗にいう起点づくりに分類されるような技は採用せずにフルアタとした。(ただ起点を作るだけのエルレイドを使いたくなかっただけ)
技構成は、タイプ一致高打点のインファイト、ジガルデやランドロスや飛行タイプに撃つトリプルアクセル、ホウオウに撃つストーンエッジ、黒バドレックスへの最低限の打点と足りない火力を補う影撃ちで完結した。
ザシアンと組んでないカイオーガ、BWキュレム、ジガルデ、ホウオウ、ディアルガあたりを役割対象に選出していた。しかし、ザシアンの入っていない構築の方が珍しいため、選出率はかなり低かった。禁止級伝説が跋扈するこの環境で起点づくり型以外で採用するならこれが限界だと思う。
黒バドレックス@スカーフ
特性:人馬一体
性格:控えめ
実数値:191(124)-×-124(188)-220(+116)-121(4)-180(76)
調整
H:16n-1
HB:特化ザシアンの巨獣斬を約82%で耐え(最低限のザシアンへの対面性能の確保)
C:+1でゴツメ1回入ったH振りザシアンを最低乱数切りで倒せる
臆病オーガの潮吹きを最高乱数切りで耐えるザシアンを確定2発
S:環境にいる準速以外のスカーフバドを抜けると思ったライン
技構成:アストラルビット/ワイドフォース/リーフストーム/リフレクター
エルレイドの相方として採用したいつもの黒バドレックス。
主に対ザシアンを強く意識した調整であるが、BDもそれなりに高いため、多くの構築に投げていけて、エースとしても対面で強い駒としてもスイーパーとしても活躍していた。さらに、ザシアンと合わせて露骨な対策を呼びやすいため、選出していなくても相手に圧をかけられるポケモンでもあり、扱い方を間違えなければとても強いポケモンであった。
技構成は、タイプ一致のアストラルビット、エスパー技としてワイドフォース、ガマゲロゲやバンギラスへの打点としてリーフストーム、ダイウォール媒体としてリフレクターを選択した。
ワイドフォースはダイマックス後に拘っても強い技として選択した。リーフストームの枠はドレインキッスに変えようかと何度も悩んだが、ガマゲロゲが構築上、とても重いことからリーフストームで使い続けた。リフレクターは主にエースバーンと対面したときの安定択として使え、また、後述するヌオーを一時的に数値受けとして運用できるようになるのが強いと思ったため採用した。元々はトリックであったが、Sにあまり割いていないため、トリックでスカーフを渡してしまうと他のポケモンにも上から攻撃されるリスクがあり、またザシアン対面トリックのような博打に走らなければならないときもあると考えたときに怖さからなかなか押せなかったため、この選択は間違っていなかったと思う。
ザシアン@朽ちた剣
特性:不撓の剣
性格:意地っ張り
実数値:191(188)-231(+156)-136(4)-x-152(132)-172(28)
調整
H:16n-1
A:HB特化ホウオウを巨獣斬+ワイルドボルトで確定ライン
S:準速エースバーン抜き
D:あまり(目安:臆病オーガの潮吹きを75%で耐える)
黒バドレックスと組む禁止級伝説として採用したポケモンで、2匹で物理特殊両方の面で高火力を押し付ける動きはとても強く、また選出画面での圧力も強い反面、どの構築にもメタが仕込んであり、動きにくさもあるポケモンであった。しかし、単体性能としてはピカイチなので使い続けた。
努力値配分は対イベルタル、カイオーガを意識して最低限の特殊耐久を確保しながら、攻撃にも振っている。恐らく環境最遅のザシアンであるため、ミラーでの勝率は期待できない点に注意すれば強い配分だと思う。
技構成はタイプ一致の巨獣斬、黒バドレックス対策や鋼タイプに撃つインファイト、ホウオウへの打点としてワイルドボルト、リーチを伸ばせる電光石火で完結している。
黒バドザシアン軸ではホウオウやカイオーガがかなりきついのでワイルドボルトは必須で、インファイトも何かと打つ場面がある(黒バド対策やコピー対策)ので切れない。電光石火も、火力の補助になったり、撃ち漏らした相手をしとめるのに役立つため切れない。逆にじゃれつくはステルスロックを絡めることで無くても困らない技になる印象だった。
化身ボルトロス@命の珠
特性:負けん気
性格:意地っ張り
実数値:155(4)-181(+236)-91(4)-x-107(52)-158(212)
調整
S:最速ランドロス抜き
A:あまり
技構成:ワイルドボルト/空を飛ぶ/瓦割り/挑発
初手に出てきた起点づくりと火力のない受けポケモンを牽制でき、カイオーガやイベルタルにも条件次第では戦える珠ダイマアタッカーとして採用した。
努力値は、初手でカイオーガと対面したときにスカーフでも1度は行動できるように特化潮吹きをほぼ耐えるまで振って、残りを上記のように振り分けた。
ランドロスの存在やガオガエンの流行により、負けん気が強く使えたシーズンであったと思う。
技構成は、タイプ一致のワイルドボルトと空を飛ぶ、受けポケモンや展開阻止に使える挑発、ダイナックルにして火力を底上げしたり、壁を破壊できる瓦割りで使った。瓦割りは馬鹿力との選択であるが、壁への対抗手段を構築内で持っていなかったため、本構築では瓦割りで採用した。
種族値に無駄が多いため、見た目ほどの強さはないが、弱点の少なさ、特性の有用さからなくてはならないパーツだった。
バンギラス@弱点保険
特性:砂起こし
性格:慎重
実数値:207(252)-154-130-x-159(+196)-89(60)
調整
H:ぶっぱ(16n-1)
S:環境のバンギラスを抜けると考えたライン
D:あまり
技構成:岩石封じ/馬鹿力/挑発/ステルスロック
採用意図としては、黒バドレックスと、それをコピーしたメタモン対策であるが、弱点保険を持たせることで対面性能も確保した。
黒バドレックスを受けることを考えれば、効果抜群かいまひとつ以下の技しか存在せず、いまひとつの技であればそのまま受けとしてまだまだ運用でき、効果抜群の技を受ければ崩しに移行できる性能がとても気に入っていた。
努力値はHD振りをベースにバンギラスミラーを制するためにSに60だけ回した。
技構成は、タイプ一致でS上昇を防ぐ岩石封じ、バンギラスミラーで撃ったり、ダイナックルで自発的に攻撃を上げる馬鹿力、高耐久を倒せるようになる挑発、サイクル下で相手を削るステルスロックで完結した。考察段階で、黒バドレックス対策なのに悪技が抜けてしまった。おかげでこのバンギラスをコピーしたメタモンを黒バドレックスで倒して勝った試合もあった。(1勝)
ヌオー@ゴツゴツメット
特性:天然
性格:腕白
実数値:201(244)-105-145(+212)-x-92(52)-55
調整
HB:特化ザシアンのじゃれつくをほぼ2耐え(95.3%)
HD:特化イベルタルの悪の波動を確定耐え
技構成:地震/毒々/欠伸/自己再生
採用意図としては、ザシアンと、それをコピーしたメタモン対策である。
努力値は、ザシアンへの役割を持ちつつ、イベルタルザシアン構築に投げた時に、ダイマ切ってこないイベルタルの前で欠伸を撃てずに負けた経験から。副産物として、ダイアースを3回積むことで特化ゼルネアスのダイフェアリーをほぼ2耐えする。
技構成は至ってよくあるヌオーの技構成(地震、欠伸、守る、自己再生)のうち、守るを毒々に変えた。ヌケニンの突破手段になったり、高耐久ポケモンを突破するきっかけになったりしてかなり強かった。守るが欲しい場面もそれなりにあったが、立ち回りで何とかできる範囲だった。
5.主な選出パターン
メタモン入りには、黒バド+バンギラス@1orザシアン+ヌオー@1or黒バドザシアン@1
黒バドザシアンを両選出する場合は、ザシアンを先に展開して、相手のポケモンを突破するときにインファイトを撃って、耐久を落とすことを意識していた。(BD-1のメタモンを電光石火+アストラルビットで確定)
メタモンがいない場合は相手に合わせて柔軟に選出していくが、対面的に戦うのか、またサイクル下でエースを通すのか事前に考えて選出していた。対面的選出で最も多かった選出は化身ボルト黒バドレックスザシアン、サイクル選出で最も多かったのは黒バドレックスバンギラスヌオーだった。
6.きつい並び
主に禁止伝説について述べる。
本当にきつい。ステロを撒いて化身ボルトロスを展開していたが、日食ネクロズマにダイマックスを合わされると簡単に負けるため割り切っていた。
ムゲンダイナ+イベルタル
ザシアンがかなり遅いため、ムゲンダイナに抜かれていることも多く、コスモパワーの起点にもなってしまうため勝率は低め。
7.あとがたり
元々この環境はもうやる気なかったのですが、ある知人にエルレイドと結果出したら僕も頑張りますと言われてしまい、意地だけでランクマやってました。なんとか結果に結びついてよかったです。これで心置きなく冬発売のSVまで過ごせます。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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