【SVシーズン4シングル最終314位】セグカミエルレ
初めましての方は初めまして、そうではない方はお久しぶりです。ものまと申します。
今回はSVシーズン4で使っていた構築の記事を書かせていただきます。よろしければご覧ください。(以下常体)
(サムネ用)
- 結果
- 構築のコンセプト
- 構築経緯
- 個体紹介
- 主な選出パターン
- 重いポケモン
- あとがたり
1.結果
TNものま 最終314位 (最終レート2032)
2.構築のコンセプト
・エルレイドを活躍させる
・サイクルと対面の要素を取り入れる
・一撃必殺に頼らない
3.構築経緯
まず、相棒枠としてエルレイドを対面枠兼崩し枠として採用。
次に、9世代になって全く勝てていなかった原因を探るため、過去に自分が勝っていたときの構築を分析した。そのときに使っていた構築の形から高速アタッカー+物理受け+特殊受けの形を構築に取り入れることにし、それぞれハバタクカミ、アーマーガア、ドオーを採用した。
ここまででテツノツツミが重く、水の一貫もあること、エルレイドと共に選出して強く使える対面枠が欲しかったのでチョッキセグレイブを採用した。
最後に、アーマーガアで受けきれない炎や電気タイプの物理に鬼火でごまかしながらサイクルの駒にもなれるポケモンとして水ロトムを採用して構築の完成とした。
4.個体紹介
エルレイド@命の珠
テラスタイプ:鋼
特性:切れ味
性格:意地っ張り
実数値:149(44)-182(+164)-115(236)-x-136(4)-108(60)
調整:
HB:特化セグレイブの巨剣突撃を最高乱数切り耐え
S:4振りFCロトム抜き
余りA
技構成:聖なる剣/サイコカッター/リーフブレード/フェイント
今作でなぜか大きく強化された相棒枠。
巷では襷が流行っているらしいが、私が襷アンチであることと構築に崩し要素を求めたため、かなり異質な型での採用になっている。
テラスタイプは、素の弱点との補完を考え鋼にした。
技構成はタイプ一致打点の聖なる剣とサイコカッター、構築で重い水タイプ(ヘイラッシャ、水ロトム、マリルリなど)への打点としてリーフブレード、最後に対面性能を担保する先制技のフェイントを採用した。
特にフェイントに関しては、影撃ちと比較した際の明確なメリットとして、
・優先度が+2である
・非接触技である
ことが挙げられる。このエルレイドは耐久に努力値を割いているせいで、同じ優先度同士の技で撃ち合うときには上をとれないため、優先度+2のフェイントを採用した。また、非接触であるため、ガブリアスやゴツメ持ちとの対面にてダメージを受けないことが有利に働くことが何度かあった。
逆にデメリットとして、
・ゴーストタイプに通らない
・威力が10低い
ことが挙げられるが、それは持ち物や構築全体でカバーすることにしていた。
命の珠による予想外の火力で相手を倒したり削ったりして、構築の対面枠兼崩し枠として貢献してくれた。
ハバタクカミ@拘りスカーフ
テラスタイプ:ゴースト
特性:古代活性
性格:控えめ
実数値:149(148)-x-97(172)-194(+172)-156(4)-157(12)
調整:
HB:特化セグレイブのテラス地震確定耐え
S:最速90族抜き(スカーフコノヨザル意識)
余りC
技構成:シャドーボール/ムーンフォース/サイコショック/滅びの歌
高速アタッカー枠。
前述した構築経緯にもあるように、過去の自分の記事を参考に、高速アタッカー枠として採用。テラスタイプは、元々フェアリーで使っていたが、フェアリーの通りがあまりよくないと感じたので最終日夜にゴーストに変更した。
技構成は、タイプ一致打点のシャドーボール、ムーンフォース、気持ちばかりの毒タイプへの打点としてサイコショック、バトン構築などの面倒な構築や詰めに使える滅びの歌を採用した。
サイコショックに関しては、テツノドクガ以外にはほぼ撃ってないし、そもそもサイコショックで拘ることが全く強くないので他の技を採用した方がいいかもしれない。
このポケモンを使って思ったが、他のポケモンで相手をうまく削りながらこのポケモンの一貫を作る動きがとても大切であると感じた。
セグレイブ@突撃チョッキ
テラスタイプ:炎
特性:熱交換
性格:意地っ張り
実数値:191(4)-216(+252)-112-x-106-139(252)
調整:AS
技構成:巨剣突撃/氷柱針/テラバースト/氷の礫
対面枠
テツノツツミのタイプ一致打点両方にそれなりに耐性があり、先制技も使えて攻撃力も高いため突撃チョッキを強く使えると考え採用。
ハバタクカミやドラゴン勢の影響か、鋼タイプや鋼テラスタルがかなり多いと感じ、特に浮遊勢の鋼テラスタルがかなり苦しかったため炎テラスタル。
技構成はごく普通の炎セグレイブなので割愛。
一度なら受け出しが効いたり、高火力+先制技の対面性能もあったりとチョッキを持たせた対面枠としてとてもスペックの高いポケモンだと感じた。
水ロトム@オボンの実
テラスタイプ:鋼
特性:浮遊
性格:図太い
実数値:157(252)-x-174(+252)-125-128(4)-106
調整:HB
過労死枠
アーマーガアで見ることの出来ない物理を見るために採用したが、対戦を重ねていくうちにアーマーガアより信頼して選出していた。
テラスタイプは特性と合わせてドラゴン勢に強くなる鋼。
技構成は普通のHB水ロトムなので割愛。
ハイドロポンブも鬼火も命中不安で毎回撃つ度にひやひやしていたが、当てれば裏のサポートにもなるし、ボルチェンでの対面操作も強く、かなり使用感がよかった。
アーマーガア@ゴツゴツメット
テラスタイプ:草
特性:ミラーアーマー
性格:腕白
実数値:205(252)-107-172(+252)-x-106(4)-87
調整:HB
技構成:ブレイブバード/ボディプレス/蜻蛉返り/羽休め
物理受け枠
鋼/飛行という優秀なタイプと蜻蛉返りによる対面性能を評価して物理受け枠として採用したが、実際には、見えない炎/電気テラスタルに崩されたり、特殊アタッカーの起点になったりしてかなり使い方が難しかった。
テラスタイプはキノガッサに強く出られるように草にしたが、ほぼ切ってないのと炎キノガッサがかなり増えていたので草は悪手だった。
技構成は、安定打点のボディプレス、対面操作出来る蜻蛉返り、飛行ドドゲザンを早く削ったりゴースト勢への打点になるブレイブバード、役割遂行のための羽休め。
アーマーガアで受けきるという思考からアーマーガアで削るという思考に変えることによって多少使いやすくなった気がするので、アーマーガアを今作で使う上で大事な考え方なのかもしれない。
ドオー@隠密マント
テラスタイプ:悪
特性:天然
性格:慎重
実数値:223(140)-95-96(124)-x-166(+244)-40
調整:
H:16n-1
D:特化-1(Dを1削ってBに回せばドラゴンアローの乱数が大きく変わったため)
余りB
(シーズン2の流用個体)
技構成:地震/毒菱/鈍い/自己再生
特殊受け枠
特殊耐久がそこそこあり、電気の一貫が切れ、毒菱も回収できるポケモンとして採用したが、順位を上げていくにつれて選出出来なくなっていったポケモン。
構築全体でキョジオーンが重いため、隠密マントを持たせた。隠密マントは技の被弾回数が増えがちな受け駒に持たせたいという思考から離れられなかった。
テラスタイプはクエスパトラに強く出られる悪。
技構成はタイプ一致打点の地震、キョジオーン対面などから崩しに移行できる鈍い、高耐久ポケモンへの崩しになる毒菱、役割遂行のための自己再生。
浮いているポケモンに何も出来ない関係上、なかなか選出に踏み切れなかった試合が山のようにあるので、何かしらの工夫が必要だった。
5.主な選出パターン
主な選出パターン
ハバタクカミ+アーマーガア(水ロトム)+ドオー (サイクル選出)
エルレイド(ハバタクカミ)+セグレイブ+水ロトム(アーマーガア) (アタッカー2匹+クッション選出)
エルレイド+ハバタクカミ+セグレイブ
(対面選出)
6.重いポケモン
コノヨザル
ドラテカイリュー
ゴーストテラス呪いキョジオーン
サーフゴー
アラブルタケ
キノガッサ
などなど。
7.あとがたり
元々は高速アタッカー+物理受け+特殊受けから組み始めたが、相手の崩しに対抗できなかったため、アタッカー2匹+クッション選出か対面選出に頼っていた。構築を組み直す必要性をひしひしと感じていたが、月の終盤にあったハピナスレイド後から潜り始めたため時間がなかった。煮詰められたらもう少し上にも上がれたような気もする。
ここまで見ていただきありがとうございました。
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(たよれるあいぼうって二つ名いいよね)
【剣盾S33シングル最終68位】黒バドザシエルレ -returns-
初めましての方は初めまして、そうではない方はお久しぶりです。ものまと申します。
今回は剣盾S33にて、満足のいく成績を取ることができたので、今後役に立たないと思いますが、記念に構築記事を書かせていただきたいと思います。よろしければご覧ください。
(サムネ用)
構築の並びです。
- 結果
- 構築のコンセプト
- 個体紹介
- 主な選出パターン
- 苦手な並び
- あとがたり
1.結果
TNものま 最終68位 R2004
2.構築のコンセプト・作成経緯
構築のコンセプト・作成経緯はこちらをご覧ください。
3.個体紹介
初めに上記の構築記事から変更した点を紹介する。
・エルレイドの型を完全に変更し、重めだった対ダイナホウオウに特化した。
・黒バドレックスのCを落とし、Sをスカーフ補正込み最速砂かきノラゴン抜き(S実数値186)まで上げた。ワイドフォース、リフレクターをほとんど撃たなかったためサイクルに負荷をかける未来予知、相手の行動を縛るトリックに変更した。
・ザシアンのAを削り、特殊方面の耐久をオーガの潮吹き最高乱数以外耐えまで上げた。ダイナイベルなどの受けループとは違うダイナの処理に手間取っていたため、崩しの要素になる剣舞を採用した。その関係上、剣舞後にサンダーと対面したときに倒せる技が欲しかったため、じゃれつくを採用した。
・化身ボルトロスの特殊方面の耐久がダイマ後特化カイオーガの潮吹き耐えだったが、スカーフ型は最速しかいなかったため臆病潮吹き+珠ダメ確定耐えに抑えて、余りをBに回した。ダイマ後に後投げされる地面タイプに無抵抗だったため、草結びを採用した。
・バンギラスの型をホウオウ入りに投げられるようにテンプレのねむカゴ型に変更した。
・ヌオーの毒々をジガルデとその取り巻きに強くするためグロウパンチに変更した。
エルレイド@達人の帯
特性:正義の心
性格:陽気
実数値:145(12)-177(252)-86(4)-x-136(4)-143(+236)
調整
S:準速90族抜き
HD:眼鏡ダイナのダイマックス砲最高乱数切り耐え
A:あまり
技構成:インファイト/思念の頭突き/ストーンエッジ/リーフブレード
愛で採用した相棒枠。
汎用性より特定の構築への選出のしやすさを意識した方が活躍できると思い、対ダイナホウオウに特化させた。
エルレイドは一般的な受け構築において、ムゲンダイナ以外には上から攻撃することが出来、上から攻撃できないムゲンダイナに関してはタイプ一致の効果抜群打点と素で高い特殊耐久によって行動保障があるため、対受け構築、特にダイナホウオウに圧倒的に強いというのが強みだと考える。環境に着いていけないポケモンを構築に組み込むには、やはり特定の並びや構築へのメタ枠として採用するのがいいと思う。
最終日付近まで剣舞を採用した型で使っていたが、受け構築を崩すのに剣舞はいらないと思いこの技構成になった。
黒バドレックス@スカーフ
特性:人馬一体
性格:控えめ
実数値:191(124)-×-124(188)-213(+68)-121(4)-186(124)
調整
H:16n-1
HB:特化ザシアンの巨獣斬を約82%で耐え(最低限のザシアンへの対面性能の確保)
S:最速砂かきノラゴンをスカーフ補正込みで抜けるライン
C:あまり
技構成:アストラルビット/未来予知/リーフストーム/トリック
エルレイドの相方として採用したいつもの黒バドレックス。
一度最速砂かきノラゴンに上を取られて負けたため、そこを意識してSラインを上げた。
未来予知は威力140のダイサイコとして役立った場面は多々あったが、トリックはほとんど撃っていないため、この構築においてはダイウォール媒体になる変化技なら何でもいいような気がした。
ザシアン@朽ちた剣
特性:不撓の剣
性格:意地っ張り
実数値:199(252)-222(+92)-136(4)-x-152(132)-172(28)
調整
HD:スカーフ臆病潮吹きを最高乱数切り耐え
S:準速エースバーン抜き
A:あまり
技構成:巨獣斬/じゃれつく/インファイト/剣の舞
単体性能最強の犬。
Aを削って耐久に回した。
バドザシ構築のザシアンは剣舞を考慮されないのかわからないが、かなり刺さった印象。ヌオー以外のポケモンでふんわりとザシアンを見てるような構築に対して一度積むと止まらなくなりがちで勝ちを量産してくれた。剣舞を見た瞬間ワイルドボルトを切ってダイマせずに聖炎を撃つホウオウ使いに腹が立ったので何度もワイルドボルトを採用したいと思ったが堪えた。
化身ボルトロス@命の珠
特性:負けん気
性格:意地っ張り
実数値:155(4)-181(+236)-95(36)-130(-)-103(20)-158(212)
調整
S:最速ランドロス抜き
A:あまり
技構成:ワイルドボルト/空を飛ぶ/瓦割り/草結び
紙耐久おっさん。
特化ザシアンの巨獣斬で死にかけるくらいの紙耐久だが、特性と崩し性能を評価して今期も採用。カバルドン、ラグラージ、ガマゲロゲなどを意識して草結びを採用した。コピー対策をヌオーで出来なくなったが、かなり役に立ったため間違っていないと思う。
ここだけの話だが、初手のボルトランド対面、+1ダイジェットでダイマASランドを落とせないことが認知されたのか、全員ダイロックを撃ってきたため、ザシアンに引いて巨獣斬で相手のダイマックスを無駄遣いさせる動きがかなり強かった。
バンギラス@カゴの実
特性:砂起こし
性格:慎重
実数値:207(252)-154-131(4)-x-167(+252)-81
調整
HD特化
黒バド対策枠。
今更語ることのない普通のねむカゴバンギ。
ヌオー@ゴツゴツメット
特性:天然
性格:腕白
実数値:201(244)-105-145(+212)-x-92(52)-55
調整
HB:特化ザシアンのじゃれつくをほぼ2耐え(95.3%)
HD:特化イベルタルの悪の波動を確定耐え
ザシアン対策枠。
自分のザシアンが剣舞を採用しているため、ザシアン対策枠はヌオー以外ありえなかった。ゴチルのいるジガルデ軸にも投げていけるようにグロウパンチを採用した。2000チャレでゴチルをグロウパンチ+ダイアースで突破して勝利したため変更してよかったと思っている。
4.主な選出パターン
上記の記事と同様
5.苦手な並び
ザシアン+ホウオウ
この構築のホウオウに強いポケモンが軒並みザシアンに弱いため崩せないことが多かった。
(ウオノラゴン入りの)黒バド+ザシアン
ウオノラゴンがいる関係上、バンギヌオーが選出できず、対面選出しか出来なかったため不利をとっていた。黒バドミラーでガエン引き読みケボルト投げしてすみませんでした。
6.あとがたり
私の8世代はこれにて終わりです。最後に最終2桁+レート2000を達成できてよかったです。SVにもエルレイドの内定が決まっているようなので、9世代もエルレイドと戦っていけたら嬉しいなと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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【剣盾S30シングル最終40位】黒バドザシエルレ -fin-
初めましての方は初めまして、そうではない方はお久しぶりです。ものまと申します。
今回は剣盾S30にて、満足のいく成績を取ることができたので、構築記事を書かせていただきたいと思います。よろしければご覧ください。(以下常体)
(サムネ用)
(レンタルです。枠がなくなるまでは残しておきます。)
- 結果
- 構築のコンセプト
- 構築経緯
- 個体紹介
- 主な選出パターン
- きつい並び
- あとがたり
1.結果
TNものま 最終40位 R2019
2.構築のコンセプト
・黒バドレックス+ザシアンの強力な物理特殊の並びで試合をコントロールする。
・黒バドレックスとザシアンをコピーされても切り返せる受けポケモンを採用し、メタモン入りにも対処できるようにする。
・黒バドザシアン構築にありがちな対面要素に加えて、サイクル要素を取り入れる
・エルレイドを無理やりではない形で選出し、活躍させる。
3.構築経緯
愛でエルレイドを採用し、その相方としてエルレイドの役割対象を呼びやすい黒バドレックスを採用した。
もう一匹の禁止級伝説は、ザシアン、ホウオウ、イベルタルが候補に挙がったが、ホウオウは黒バドレックスの性質上、サイクルを複数回回すような試合になりにくいこと、ブーツを持たせないとステロへの不安が常に付きまとうことから断念し、イベルタルはどの構築にも入っているザシアンに滅法弱いこと、対ゼルネアスへの不安から断念し、ザシアンを採用。
黒バドレックスをコピーされたときの引き先としてバンギラス、ザシアンをコピーされたときの引き先としてヌオーを採用。
ここまででダイマックスを強く使えるポケモンが存在せず、初手の起点づくりや威嚇勢を牽制しながら、多くの禁止級伝説とも戦える化身ボルトロスを採用して構築の完成とした。
4.個体紹介
エルレイド@気合の襷
特性:正義の心
性格:意地っ張り
実数値:143-194(+252)-86(4)-x-135-132(252)
調整:ASぶっぱ
技構成:インファイト/トリプルアクセル/ストーンエッジ/影撃ち
愛で採用した相棒枠。
この環境でこのポケモンを活躍させるためにいろいろな運用方法を考えたが、どれも納得のいく型ではなかったため、嫌いな持ち物であるが勝つために襷で採用した。
ザシアン入りに基本投げないため、鬼火や電磁波などの俗にいう起点づくりに分類されるような技は採用せずにフルアタとした。(ただ起点を作るだけのエルレイドを使いたくなかっただけ)
技構成は、タイプ一致高打点のインファイト、ジガルデやランドロスや飛行タイプに撃つトリプルアクセル、ホウオウに撃つストーンエッジ、黒バドレックスへの最低限の打点と足りない火力を補う影撃ちで完結した。
ザシアンと組んでないカイオーガ、BWキュレム、ジガルデ、ホウオウ、ディアルガあたりを役割対象に選出していた。しかし、ザシアンの入っていない構築の方が珍しいため、選出率はかなり低かった。禁止級伝説が跋扈するこの環境で起点づくり型以外で採用するならこれが限界だと思う。
黒バドレックス@スカーフ
特性:人馬一体
性格:控えめ
実数値:191(124)-×-124(188)-220(+116)-121(4)-180(76)
調整
H:16n-1
HB:特化ザシアンの巨獣斬を約82%で耐え(最低限のザシアンへの対面性能の確保)
C:+1でゴツメ1回入ったH振りザシアンを最低乱数切りで倒せる
臆病オーガの潮吹きを最高乱数切りで耐えるザシアンを確定2発
S:環境にいる準速以外のスカーフバドを抜けると思ったライン
技構成:アストラルビット/ワイドフォース/リーフストーム/リフレクター
エルレイドの相方として採用したいつもの黒バドレックス。
主に対ザシアンを強く意識した調整であるが、BDもそれなりに高いため、多くの構築に投げていけて、エースとしても対面で強い駒としてもスイーパーとしても活躍していた。さらに、ザシアンと合わせて露骨な対策を呼びやすいため、選出していなくても相手に圧をかけられるポケモンでもあり、扱い方を間違えなければとても強いポケモンであった。
技構成は、タイプ一致のアストラルビット、エスパー技としてワイドフォース、ガマゲロゲやバンギラスへの打点としてリーフストーム、ダイウォール媒体としてリフレクターを選択した。
ワイドフォースはダイマックス後に拘っても強い技として選択した。リーフストームの枠はドレインキッスに変えようかと何度も悩んだが、ガマゲロゲが構築上、とても重いことからリーフストームで使い続けた。リフレクターは主にエースバーンと対面したときの安定択として使え、また、後述するヌオーを一時的に数値受けとして運用できるようになるのが強いと思ったため採用した。元々はトリックであったが、Sにあまり割いていないため、トリックでスカーフを渡してしまうと他のポケモンにも上から攻撃されるリスクがあり、またザシアン対面トリックのような博打に走らなければならないときもあると考えたときに怖さからなかなか押せなかったため、この選択は間違っていなかったと思う。
ザシアン@朽ちた剣
特性:不撓の剣
性格:意地っ張り
実数値:191(188)-231(+156)-136(4)-x-152(132)-172(28)
調整
H:16n-1
A:HB特化ホウオウを巨獣斬+ワイルドボルトで確定ライン
S:準速エースバーン抜き
D:あまり(目安:臆病オーガの潮吹きを75%で耐える)
黒バドレックスと組む禁止級伝説として採用したポケモンで、2匹で物理特殊両方の面で高火力を押し付ける動きはとても強く、また選出画面での圧力も強い反面、どの構築にもメタが仕込んであり、動きにくさもあるポケモンであった。しかし、単体性能としてはピカイチなので使い続けた。
努力値配分は対イベルタル、カイオーガを意識して最低限の特殊耐久を確保しながら、攻撃にも振っている。恐らく環境最遅のザシアンであるため、ミラーでの勝率は期待できない点に注意すれば強い配分だと思う。
技構成はタイプ一致の巨獣斬、黒バドレックス対策や鋼タイプに撃つインファイト、ホウオウへの打点としてワイルドボルト、リーチを伸ばせる電光石火で完結している。
黒バドザシアン軸ではホウオウやカイオーガがかなりきついのでワイルドボルトは必須で、インファイトも何かと打つ場面がある(黒バド対策やコピー対策)ので切れない。電光石火も、火力の補助になったり、撃ち漏らした相手をしとめるのに役立つため切れない。逆にじゃれつくはステルスロックを絡めることで無くても困らない技になる印象だった。
化身ボルトロス@命の珠
特性:負けん気
性格:意地っ張り
実数値:155(4)-181(+236)-91(4)-x-107(52)-158(212)
調整
S:最速ランドロス抜き
A:あまり
技構成:ワイルドボルト/空を飛ぶ/瓦割り/挑発
初手に出てきた起点づくりと火力のない受けポケモンを牽制でき、カイオーガやイベルタルにも条件次第では戦える珠ダイマアタッカーとして採用した。
努力値は、初手でカイオーガと対面したときにスカーフでも1度は行動できるように特化潮吹きをほぼ耐えるまで振って、残りを上記のように振り分けた。
ランドロスの存在やガオガエンの流行により、負けん気が強く使えたシーズンであったと思う。
技構成は、タイプ一致のワイルドボルトと空を飛ぶ、受けポケモンや展開阻止に使える挑発、ダイナックルにして火力を底上げしたり、壁を破壊できる瓦割りで使った。瓦割りは馬鹿力との選択であるが、壁への対抗手段を構築内で持っていなかったため、本構築では瓦割りで採用した。
種族値に無駄が多いため、見た目ほどの強さはないが、弱点の少なさ、特性の有用さからなくてはならないパーツだった。
バンギラス@弱点保険
特性:砂起こし
性格:慎重
実数値:207(252)-154-130-x-159(+196)-89(60)
調整
H:ぶっぱ(16n-1)
S:環境のバンギラスを抜けると考えたライン
D:あまり
技構成:岩石封じ/馬鹿力/挑発/ステルスロック
採用意図としては、黒バドレックスと、それをコピーしたメタモン対策であるが、弱点保険を持たせることで対面性能も確保した。
黒バドレックスを受けることを考えれば、効果抜群かいまひとつ以下の技しか存在せず、いまひとつの技であればそのまま受けとしてまだまだ運用でき、効果抜群の技を受ければ崩しに移行できる性能がとても気に入っていた。
努力値はHD振りをベースにバンギラスミラーを制するためにSに60だけ回した。
技構成は、タイプ一致でS上昇を防ぐ岩石封じ、バンギラスミラーで撃ったり、ダイナックルで自発的に攻撃を上げる馬鹿力、高耐久を倒せるようになる挑発、サイクル下で相手を削るステルスロックで完結した。考察段階で、黒バドレックス対策なのに悪技が抜けてしまった。おかげでこのバンギラスをコピーしたメタモンを黒バドレックスで倒して勝った試合もあった。(1勝)
ヌオー@ゴツゴツメット
特性:天然
性格:腕白
実数値:201(244)-105-145(+212)-x-92(52)-55
調整
HB:特化ザシアンのじゃれつくをほぼ2耐え(95.3%)
HD:特化イベルタルの悪の波動を確定耐え
技構成:地震/毒々/欠伸/自己再生
採用意図としては、ザシアンと、それをコピーしたメタモン対策である。
努力値は、ザシアンへの役割を持ちつつ、イベルタルザシアン構築に投げた時に、ダイマ切ってこないイベルタルの前で欠伸を撃てずに負けた経験から。副産物として、ダイアースを3回積むことで特化ゼルネアスのダイフェアリーをほぼ2耐えする。
技構成は至ってよくあるヌオーの技構成(地震、欠伸、守る、自己再生)のうち、守るを毒々に変えた。ヌケニンの突破手段になったり、高耐久ポケモンを突破するきっかけになったりしてかなり強かった。守るが欲しい場面もそれなりにあったが、立ち回りで何とかできる範囲だった。
5.主な選出パターン
メタモン入りには、黒バド+バンギラス@1orザシアン+ヌオー@1or黒バドザシアン@1
黒バドザシアンを両選出する場合は、ザシアンを先に展開して、相手のポケモンを突破するときにインファイトを撃って、耐久を落とすことを意識していた。(BD-1のメタモンを電光石火+アストラルビットで確定)
メタモンがいない場合は相手に合わせて柔軟に選出していくが、対面的に戦うのか、またサイクル下でエースを通すのか事前に考えて選出していた。対面的選出で最も多かった選出は化身ボルト黒バドレックスザシアン、サイクル選出で最も多かったのは黒バドレックスバンギラスヌオーだった。
6.きつい並び
主に禁止伝説について述べる。
本当にきつい。ステロを撒いて化身ボルトロスを展開していたが、日食ネクロズマにダイマックスを合わされると簡単に負けるため割り切っていた。
ムゲンダイナ+イベルタル
ザシアンがかなり遅いため、ムゲンダイナに抜かれていることも多く、コスモパワーの起点にもなってしまうため勝率は低め。
7.あとがたり
元々この環境はもうやる気なかったのですが、ある知人にエルレイドと結果出したら僕も頑張りますと言われてしまい、意地だけでランクマやってました。なんとか結果に結びついてよかったです。これで心置きなく冬発売のSVまで過ごせます。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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【剣盾S23シングル最終49位】黒バド全力介護スタン
初めましての方は初めまして、そうではない方はお久しぶりです。ものまと申します。
今回は剣盾S23にて、満足のいく成績を取ることができたので、今後一切役に立たないかもしれませんが、3か月考え抜いた成果を記録に残す意味も込めて構築記事を書かせていただきたいと思います。よろしければご覧ください。(以下常体)
(サムネ用)
1.結果
TN:ものま
最終レート 2049(最終49位)
2.構築経緯
種族値上、すべての禁止級伝説の中で最も速い黒馬バドレックスを軸に採用。
黒バド軸は、相手の黒バドやメタモン対策のために悪タイプやノーマルタイプを採用する必要があるが、その枠には相手の黒バド+悪orノーマル枠を同時に見られるポケモンが良いと考えていた。また、黒バドを受けつつ、黒バドを上から殴れるポケモンを探していたところ、ランクマでマッチングした対戦相手の使っていたチョッキ悪ラオスがこの条件を満たしていて、選出画面で相手へ与える圧力もあると感じたため、悪ラオスを採用。
次に、環境に最も多い禁止級伝説のザシアンを軸にした構築への対策として、ザシアンに複数回後投げできるポケモン兼構築の炎打点として、ウインディを採用。
環境のザシアン軸に入っているサンダーはHB振りなどの火力がない型のことが多く、また、ザシアンの取り巻きにカプ・レヒレが刺さっていることが多いと感じていたため、カプ・レヒレを採用し、黒バド、ウインディと合わせて、ザシアン軸への基本選出とした。
ここまでで電気・地面の一貫が切れていないので、その一貫を切りつつ、サイクルの潤滑油になれるランドロスを採用。
この5匹である程度の構築には五分以上の戦績を叩き出せていたが、S22終盤から見るようになって、S22にて結果を残していたダイナバンギカグヤがセットになった構築に全然勝てなかったため、そこに対するメタとして、愛でエルレイドを採用し、構築の完成とした。
3.個体解説
エルレイド@達人の帯
特性:正義の心
性格:意地っ張り
実数値:175(252)-179(+140)-100(116)-x-135-100
HB:鉢巻ゴリランダーのグラススライダーを最高乱数切って耐え
余りA
構築の穴埋めという名目で入ってきたエルレイド。
ダイナには本来黒バドが比較的強く出られるが、バンギラスがいるだけで簡単に止まってしまうため、ダイナバンギカグヤを1匹で崩すために採用した。
技構成は、バンギラスに撃つドレインパンチ、ムゲンダイナとゴリランダーに撃つトリプルアクセル、テッカグヤに撃つ雷パンチ、残りは有利対面を取ったときに、一気に崩しに行ける剣の舞で完成。
構築の見た目上、ムゲンダイナとバンギラスは確実に選出されて、残り1匹には地面の一貫を切れる飛行タイプやゴリランダーが選出されることが多かったため、このような技構成になっている。
ほぼムゲンダイナ入りにしか投げない枠ではあったが、トリプルアクセルを当てられさえすれば、1匹で試合を終わらせられることもあり、ピンポイントながら最強の相棒だった。
選出率6位
黒馬バドレックス@気合の襷
特性:人馬一体
性格:控えめ
実数値:175-81(A最低値)-101(4)-238(+252)-120-202(252)
CS、余りB
技構成:アストラルビット/サイコショック/ドレインキッス/悪巧み
構築の軸として採用した黒馬バドレックス。
見た目が好きなのもあるが、種族値上は全禁止級伝説の上から攻撃できることがメリットであると感じて採用した。
襷を持っていながら、性格は控えめである。控えめにすることのデメリットはザシアンに抜かれうることであるが、ザシアンはSに振り切っていないことが多く、控えめで技のリーチを伸ばすことの方が大事だと考えた。控えめが役立った場面としては、
・ポリゴン2をC+2のエスパー技で倒す際に、HB,HDどちらを考慮してもサイコショックで事足りるようになるため、サイコショックを採用できる。
(H244B252+に乱2 90.2%)
・ごくまれに見たHDゴツメバルジーナにC+2状態でドレキ×2ではなく、アスビドレキで倒せるため、ゴツメを考慮しなくて済む。
・HD特化ナットレイをC+2アスビでかなりいい乱数で倒せる。(乱1 81.3%)
などである。
技構成に関しては、いたって普通なので省略。
構築のエースというより構築で重いポケモンを襷を盾に対面処理しつつ、裏に負荷をかけるという使い方が多かった。
選出率2位
ランドロス@拘り鉢巻
特性:威嚇
性格:意地っ張り
実数値:191(212)-213(+228)-114(28)-x-102(12)-115(28)
H:16n-1
HB:陽気鉢巻ウーラオスの暗黒強打を最高乱数切って耐え
HD:眼鏡ムゲンダイナのダイマックス砲を最高乱数切って耐え
S:耐久振りホウオウやランドロスミラーでS判定から持ち物を推定できる28振り
余りA
威嚇+蜻蛉返り+無効タイプ2つという優秀な性能を持った構築内の潤滑油。
鉢巻を持っているおかげで蜻蛉返りのダメージも馬鹿にならず、ダメージレースを優位に進められる性能があった。
技構成はフルアタ型としては、いたって普通なので省略。
このポケモンで相手を削って裏の黒バドの圏内に入れたり、威嚇を駆使したサイクル、想定外の火力の押し付けによるeasywinの量産、さまざまな場面で活躍してくれた。
エッジを当てられさえすれば最強ポケモンだった。
選出率3位
カプ・レヒレ@食べ残し
特性:ミストメイカー
性格:臆病
実数値:177(252)-x-143(60)-115-150-143(+196)
H252振りで16n+1
S:準速90族抜き
余りB(特化マンムーの地震を残飯の回復込みで最高乱数2回以外2耐え)
技構成:波乗り/ドレインキッス/挑発/瞑想
この構築の真のエース枠。
ザシアンの取り巻きに瞑想込みでかなり強いこと、火力のないサンダーがかなり多かったこと、黒バドの苦手な悪タイプに強く出られること、これらの理由により選出していない試合の方が少ないほど選出していた。
技構成に関しては、タイプ一致打点であり等倍範囲の広い波乗り、相手を詰ませにいける瞑想、瞑想と合わせて場持ちの良くなるドレインキッス、有象無象に刺さる挑発で完成。
Sに振ったドレインキッス型のおかげで環境に蔓延していた鉢巻ウオノラゴンに後投げができるところも偉いところだった。
間違いなくこの環境最強ポケモン。
選出率1位
悪ウーラオス@突撃チョッキ
特性:不可視の拳
性格:意地っ張り
実数値:175-195(+220)-120-x-112(252)-122(36)
D全振り、4振りサンダー抜きまでSに振り、残りA
相手の黒バドを対策するために、黒バド+相手の黒バド対策の悪ノーマルに打点が持てて、黒バドの上から動けるポケモンを探していたところ、対戦相手が使っているのを見て、条件に当てはまっていたので採用した。
技構成はコンセプト上、暗黒強打、インファイト、不意打ちは確定として、残りはよく後投げされるサンダーを触らずに攻撃できる技として、ストーンエッジを採用したが、終盤にたまに見たカプ・ブルルを意識して毒突きにしてもよかったかもしれない。
そこだけは反省点である。
しかし、コンセプト通り、択さえ負けなければ黒バド入りに簡単に勝てる構成だった。
あと、構築で重いカイオーガ入りにもたまに選出した。
選出率5位
特性:威嚇
性格:腕白
実数値:191(204)-130-145(+252)-x-107(52)-115
H:実数値16n-1
B:特化
余りD
ザシアンにほぼ無限回後投げできて、ヌオーよりも汎用性のあるポケモンとして採用した。
普通のゴツメウインディは火炎放射や鬼火が入っているイメージがあるが、火炎放射だと、ザシアンに後投げしたとき剣舞されると逆に返り討ちになってしまう可能性があり、フレドラを採用した。
鬼火の枠は、ザシアンとバンギラスが並んでる構築の場合、バンギラスにウインディから打点がなく、さらに天候が砂嵐になることで日差しの回復量が落ち、ザシアンへの受け出しが安定しなくなることを考え、そういう構築相手には早めの展開を作れるようにインファイトを採用した。
また、吠えるは起点回避に使えたり、ジオコンゼルネへの少ない対抗手段になったりするので採用した。日差しは言うまでもなく、場持ちと繰り出し回数の確保のためである。
数々のザシアンの自慢の剣をへし折ってくれた。個人的に最強のザシアン受け。
選出率4位
4.各メジャーな軸への選出と体感勝率
ザシアン軸(黒バドorランド、レヒレ、ウインディ) 勝率7~8割
メタモン入りにはランドロス、それ以外には黒バドを選出していた。
ムゲンダイナ軸(エルレ、ランド@1(黒バド多め))勝率6割
エルレイドとバンギラスの対面を作って剣舞したら簡単に勝てるイメージがあった。
スカーフカイオーガの場合は構築上かなり重いので負け覚悟で大胆なプレイをしていた。
スカーフ以外のカイオーガ軸は、選出順番が噛み合えば、五分に近い勝負はできた。
黒バド軸(黒バド、ランド、レヒレ、ラオスから3匹) 勝率5割
噛み合うか噛み合わないかの試合が多かった。
ゼルネアス軸(黒バド、レヒレ、ウインディ、ランドから3匹) 勝率5~6割
レヒレで上から挑発出来たり、吠えるが決まれば割と簡単に勝てるイメージ
そううまくいかないんですけど。
初手にイベルが来ることがほとんどなので、ランドでエッジ当てれば勝てる。
構築にガブリアスがいるときはその方法は取れなかった(剣舞の起点にされるため)。
5.最後に
このシリーズ10の3か月を通して、ほぼ黒バドを使ってきたが、一般ポケモンが頑張る必要のある試合が多く、難しい禁止級伝説枠だと感じました。
11月からの竜王戦環境は元々この環境が好きでないのと、やりたい他ゲームができてしまったので、高順位目指して潜るようなことはないと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
【剣盾S19シングル最終95位】正義の刃と黒馬スタン
初めまして、ものまと申します。
今回は剣盾S19にて、人生初のレート2000達成&最終2桁達成ということで構築記事を書かせていただきたいと思います。初めて構築記事を書くので至らない点などあるかもしれませんが、よろしければご覧ください。(以下常体)
(サムネ用)
1.結果
TN:ものま
最終レート 2001(最終95位)
64勝30敗
2.構築経緯
エルレイドの相方として、環境で最も多いエルレイドの役割対象であるポリゴン2を呼ぶことができ、また、環境的にゴースト技の通りがよいと感じていたため、速くて攻撃力のあるアタッカーとしてレイスポスを採用。
この2匹にはゴースト技が抜群で入ってしまうため、環境に多いゴーストタイプであるドラパルト、ミミッキュに強いポケモンとしてポリゴン2を採用。
ここまででウーラオスやウオノラゴンが重いので、それらに対するクッションを果たしつつ、怒り挑発による削り・崩しが行えるカプ・レヒレを採用。
電気・地面の一貫切り、サンダーやエースバーンにダイマ込みで強いポケモンとしてサイクルも行えるランドロスを採用。
最後に、構築単位で重かったゴリランダーに強く、フリーズドライを抜群で受けない第2のエース枠として、テッカグヤを採用して完成。
3.個体解説
エルレイド@弱点保険
特性:正義の心
性格:意地っ張り
実数値:175(252)-160(+4)-117(252)-x-135-100
総合耐久を高めるためにHB振り、余りA
技構成:ドレインパンチ/雷パンチ/トリプルアクセル/ビルドアップ
個人的に全エルレイドの型の中で一番強いと思っているエルレイド。
有利対面でビルドアップを積むことによって、両面硬いアタッカーと化す。
また、ビルドアップと弱点保険の相性も良く、交代で出てきたポケモンとダイマックスの撃ち合いをし、そのまま2タテ、3タテする試合もあった。
技構成は、メインウエポンのドレインパンチ、コンセプトのビルドアップ、飛行タイプに打点を持つためのトリプルアクセルは確定として、残りはカプ・レヒレに打点を持つためにリーフブレードか雷パンチの選択であるが、受け崩しを担えるようにするためにエアームドに強い雷パンチで使っていた。ほぼ撃っていないので構築に合わせてカスタマイズできる枠ではあると考える。
毎試合投げることができる枠ではなかったが、選出した試合は活躍してくれる頼もしい相棒だった。
選出率4位
レイスポス@拘り眼鏡
特性:黒の嘶き
性格:控え目
実数値:175-63(個体値4)-84(28)-216(+252)-100-179(228)
C特化、Sは最速110族抜き(最速キュウコン抜き抜き)、余りB
技構成:シャドーボール/マッドショット/破壊光線/寝言
エルレイドの相方として採用した黒馬。
冠の雪原がリリースされて一目惚れしてからいつか使いたいと思っていた。
8割以上の試合に初手で選出し、荒らしていた。
環境的にゴースト技の通りがよく、眼鏡による想定外の火力の押し付けはとても気持ちの良いものだった。
技構成に関しては、タイプ一致技のシャドーボール、ダイマックスを切ったときの対面性能を考え破壊光線、ダイアースによる相手視点で見えづらい崩しを行えるマッドショット、ダイマックスを切ったときのダイウォールの媒体になり、欠伸に怯えず動くための寝言で完成。
初手からダイマックスを切って荒らす動きも、スイーパーとしての動きも出来てかなり強いポケモンだった。なぜここまで使われないのか不思議なくらいである。
今回の構築のMVP
(個体値4なのはただの妥協です)
選出率1位
ランドロス@オボンの実
特性:威嚇
性格:慎重
実数値:195(244)-166(4)-111(4)-x-143(+236)-114(20)
できる限りHDに厚くして、余りAB
技構成:地震/空を飛ぶ/岩雪崩/剣の舞
普通のHDランドロスで、本構築の過労死枠。
構築内でサンダーに明確に有利なポケモンがランドロスしかおらず、サンダー入りにはかなりの割合で選出していた。
技構成はいたって普通なので省略。
威嚇によるサイクル性能、無効タイプ2つという優秀な耐性、積み技とダイジェットによる抜き性能、どれをとっても本構築に欠かせない存在だった。
選出率3位
カプ・レヒレ@食べ残し
特性:ミストメイカー
性格:図太い
実数値:177(252)-x-180(+228)-116(4)-151(4)-108(20)
Sは同族意識の20振り、可能な限りHBに振り、余りCD
技構成:ムーンフォース/挑発/黒い霧/自然の怒り
両ウーラオスやウオノラゴンに強いクッション枠として採用した。
特に悪ウーラオスはレイスポスが明確に苦手な相手であるため、ウーラオス入り構築にはレイスポスの選出率的にもかなり選出していた。
技構成に関しては、タイプ一致でウーラオスやウオノラゴンへの打点になるムーンフォース、あらゆる場面で重宝する挑発、起点にならないようにしたりバトン構築へのメタとして使ったりする黒い霧、高耐久ポケモンに削りを入れたり挑発と合わせて裏のポケモンの圏内に入れやすくなる自然の怒りで完成。
水技を切ったことによる弊害がなかったとは言えないが、この技構成でよかった場面の方が圧倒的に多かったため、間違っていないと思う。
選出率2位
テッカグヤ@パワフルハーブ
特性:ビーストブースト
性格:臆病
実数値:201(228)-x-123-127-125(28)-124(+252)
S最速、ダウンロード対策にD振り、余りH
技構成:エアスラッシュ/メテオビーム/宿り木の種/身代わり
元々この枠はドヒドイデだったが、ゴリランダーがすごく重かったので、最終日付近にテッカグヤに変更した。確かにゴリランダーには強くなれたが、エースバーンなど、変更前にドヒドイデで受けていたポケモンを受けられなくなり、前のめりの戦い方を強いられるようになったので慣れるまでに時間がかかり、信用度もあまり無かったため、選出率は抑えめだった。変えるならこの枠だと思う。
技構成は一般的な補助技を採用したメテオビームテッカグヤだと思うので省略。
選出率6位
ポリゴン2@進化の輝石
特性:アナライズ
性格:呑気
実数値:191(244)-100-155(+244)-125-118(20)-72
H実数値16n-1、D20振りで火力補正のかかっていないサンダーのダイジェットを2耐え
余りB
技構成:破壊光線/放電/イカサマ/自己再生
多分珍しい型のポリゴン2。
レイスポスが隙を見せるドラパルトやミミッキュに強めで対面性能もあるポケモン。
もちろんこのポケモンは強いのだが、それゆえに対策は取られているので、簡単に積まれないようにするなどのケアは必要なポケモンであると感じた。
技構成に関しては、かなり欲張っており、ダイアタックの火力が凄まじく、エースバーンにもダイマックスの撃ち合いで勝てるようになる破壊光線、物理アタッカーに撃ったり、ダイアークにして後発で倒しやすくしたり、次ターンのダイアタック(破壊光線)の火力を上げたりなど、いろいろ便利なイカサマ、テッカグヤの身代わりループに入らないための放電、体力管理の自己再生で完成。
攻めっ気のある構築への対面性能だったり、詰まないような選出を迫れたりするのは強い点だったと思う。
選出率5位
4.選出について
基本的には初手レイスポス@2で、刺さっているポケモンを選出する。
その中でも多かった選出を明記する。
+ +
この選出が一番多い選出であり、恐らく全試合の半分近くはこの選出をしていたと思う。基本は初手のレイスポスで荒らし後続で詰める戦い方であるが、柔軟に最低限のサイクルを回すこともできる選出でもある。また、レイスポスの処理が難しい相手はダイマックスを使って強引に突破してくることがあるので、その際はカプ・レヒレでダイマックスを枯らしてランドロスで切り返したり、ランドロスを2番手に投げてダイマックスを切るみたいな動きをしていた。
+ + or
カプ・レヒレを選択した場合は、1より受けに寄った選出であるが、フリーズドライ持ちやパッチルドンなど、ランドレヒレが一貫していているときにこの選出をすることが多い。この選出だと、ポリゴン2がいるおかげでサイクルを回しやすくなり、レイスポスがスイーパーとして活躍することも多い。
エルレイドを選出する場合はバンギラスなど、カプ・レヒレが明確には有利をとれない場合であることが多い。
3.エルレイド@2(レイスポス以外の2匹)
+?+?
レイスポスが出せない構築(悪やノーマルが計2匹以上入っているような構築)に対してはこのような選出をすることが多く、サイクルを回しつつ試合中にどのポケモンを通すか決めてそれを通す立ち回りをすることが多い。
5.重いポケモン・並び
アーゴヨン:悪巧み積まれたらゲームセットになりかねない。
火力のあるサンダー:
直接負けにつながるわけではないが、大きく削られてしまってサイクルが崩壊しかねない。
+ or
高耐久ゴースト抜群+ノーマルor悪の並び:
レイスポスを投げたいが、そのレイスポスが簡単に止められてしまう。
その他あまたの初見殺し:そんなの知りません。
6.最後に
8月頭に期末試験があり、そうでなくとも、ポケモンUNITEもしたいのでS20は潜らないかもしれません。S19の結果で満足してしまったのもありますが...
レンタルパーティもしばらくは公開しておくので、ぜひ使ってみてください!
ここまで読んでいただきありがとうございました。
7/1 19:56 追記
出来るだけ色違いにしたレンタルパに変えました
8/15 22:49 追記
レンタルパーティを非公開にしました
(レンタル枠がなくなったため)