こんにちは。ものまと申します。
最終2桁でもないですが、最終日に8時間ほど2桁後半から100位代で戦い続けられて、一応最高レートでは2桁圏内ではあったので、記念に筆を執りました。よろしくお願いします。
使用構築

結果
最高レート(左)最終レート(右)


構築経緯

まず1匹目の伝説枠に求める性能として、黒バドミライコライのいわゆるTier S伝説にある程度動けて、汎用的に選出できるポケモンが欲しいと考えた。Tier Sの中でも特に黒バドは型が無限に存在し、それぞれの型によって異なる対処法を求められることが多いが、それをテラス込みであるがほぼ全対応することが可能なホウオウを伝説の1匹目として採用した。


ホウオウの相方として、ホウオウでの詰ませの補助ができるポケモンかつホウオウの聖炎で焼くことで疑似的にサイクル加入できるポケモンを考えた。トリックでの詰ませの補助、火傷のスリップダメージとAダウンが噛み合うことから、黒バドレックスを2匹目に採用。型はスカーフフェアリーテラスとすることでホウオウと合わせてコライドンの一貫を切ることができる。




3匹目、4匹目には、ホウオウサイクルをより堅牢にするための受け駒を考えた。
まず、ホウオウが対面すると苦しい展開になるミライドン、カイオーガ、水ウーラオス、キラフロルなどへの引き先が必要であった。その条件に当てはまり、SV通して使い続けて信頼度も高いドオーを採用。毒菱を回収でき、本人が毒菱を撒ける点も評価。
ホウオウだけでは物理方面の受けに不安が残り、ザシアンやパオジアンなどドオーが盤面に残っているときに高火力積みアタッカーと対面してしまったときの対策も必要であったため、ヘイラッシャを採用。





ここまでの4匹を軸にしてそこそこの勝率では戦えていたが、一部の並びに勝率が安定しなかったため、そこを残りの枠で補強することにした。
ここまでで苦しい構築を列挙すると、
1.ノーマルアルセウス絡みの積み
2.白バド絡み
3.ホウオウ軸ミラーの解決策(高耐久サイクルへの崩し手段)
4.対面的な選出のできるポケモン
5.キョジオーン入りへの回答
が挙げられた。
このうち、これらの要素をある程度満たしつつ、最も重要な5を満たすポケモンとして隠密マントを持った剣舞悪ウーラオスを悪テラスで採用。






最後に、白バドミライに対してまだ不安があったため、白バドもミライドンも相手できる対面駒として相棒枠のエルレイドを採用して完成とした。
個体解説

エルレイド@イバンのみ
テラスタイプ:鋼
特性:切れ味
性格:意地っ張り
実数値:175(252)-165(+36)-85-x-135-128(220)
調整
H:16n-1
A:H252ミライドンを確定2発ライン
S:あまり
技構成:聖なる剣/挑発/道連れ/トリックルーム
相棒枠
今回はミライドン+白バドを対策するポケモンとして採用。
動きとしては、初手のミライドンに合わせて、聖剣+イバン聖剣で突破した後に道連れで裏の遅いポケモン(白バドなど)と相打ちになることで、机上論では伝説2匹と12交換する。
電気テラバ、宿り木、鉢巻、トリルアンコなど、さまざまな型がある白バドを受けることは困難だと考え、このような型にした。結果的に、対白バドミライの勝率はかなり上がったため、構築の最後のピースとして貢献していたと思う。

黒バドレックス@拘りスカーフ
テラスタイプ:フェアリー
特性:人馬一体
性格:控えめ
実数値:197(172)-81(最低値)-111(84)-216(92+)-121(4)-190(156)
調整
HB:特化コライドンの逆鱗確定耐え
HD:特化ミライドンのイナドラ(流星群)確定耐え
S:最速アルセウス抜き
C:あまり
技構成:アストラルビット/サイコキネシス/ドレインキッス/トリック
環境最速の馬
コンセプト的にスカーフトリック型かつフェアリーテラスで採用した。
フェアリー技枠はホウオウの火傷の攻撃ダウンを活かすためにドレインキッス。
黒バドを最終的に通して勝つ試合とホウオウサイクルをトリックでサポートする試合が同程度に発生していたためポケモンの選択としては間違っていなかったように思う。
ただ、スカーフ型の欠点としてプレートアルセウスやホウオウ、アローラベトベトンなどどうしても崩せないポケモンがいるため、そこが難しい印象。

ホウオウ@厚底ブーツ
テラスタイプ:ノーマル
特性:再生力
性格:腕白
実数値:213(252)-150-151(220+)-x-174-115(36)
調整
HB:特化コライドンの炎テラス晴れフレアドライブをほぼ2耐え(96%くらい)
S:あまり(ミラー意識)
技構成:聖なる炎/守る/吹き飛ばし/自己再生
不死鳥
よくあるHBホウオウだが、ミラーで上から吹き飛ばすためにSにかなり努力値を回している。守るはメテオビームなどの役割破壊技の有無を確認したり、スリップダメージを重ねたり、釣り交換のケアをしたり様々な場面で役に立った。しかし、ホウオウの守るが一般化した現状では、まだホウオウの守るを見ていない段階から守るが警戒されており、ホウオウの守るを見てからメテオビームを使われるなど、一つ目の利点が利点として活きるにも何かしらの工夫がいるようになってきたと感じた。

悪ウーラオス@隠密マント
テラスタイプ:悪
特性:不可視の拳
性格:意地っ張り
実数値:191(124)-200(252+)-128(60)-x-81-126(68)
調整
A:特化
HB:ホウオウの無振りブレバ確定耐え
S:あまり
技構成:暗黒強打/インファイト/不意打ち/剣の舞
破壊枠
バドホウオウの最大の課題としてキョジオーンが挙げられるが、それを解決したのがこの悪ウーラオス。
キョジオーンを対策するという点だけであればマント×積みの要素があればなんでもよいが、ゴテラ呪いを考慮すると遂行速度も重視されるため、素の火力も欲しかった。そこで隠密マントを待った剣舞悪ウーラオスを考察。キョジオーン突破後も先制技のリーチが長いことにより一度剣舞を積むと2体近く倒す展開も多かった。
また、崩し手段を持つポケモンとして見ても、SV全体を通してフェアリーはテラスタルで作ることが多いため、他のポケモンにテラスを切らせていたり、交代の場面だったりではウーラオスの強打やインファイトが一貫することが多い。副産物として、一般的な型でルギアに強い。
採用当初は信頼度の低さからキョジオーン入りにしか投げないような枠であったが、このポケモンを投げて対面的に勝つ体験をして信頼度が増した結果、全体の勝率も上がった。

ヘイラッシャ@食べ残し
テラスタイプ:フェアリー
特性:天然
性格:腕白
実数値:225-152(252)-183(252+)-x-86(4)-55
調整
H:16n+1
A:地震でB4コライドンの身代わりを割れるライン
B:なるべく物理方面の耐久力を高めるために特化
地面を割らない健全な鯰
受けきることより相手を削って(倒して)勝利することに重点を置いた。
ホウオウラッシャサイクルを崩す手段として、
1.電気テラバーストによる崩し(電気テラスパオジアンなど)
2.身代わりを絡めた崩し(身代わり気合パンチウーラオス、身代わりスケショコライドンなど)
3.設置技を使ってラッシャが受からない場面を作る(ステロ撒き菱+ザシアンなど)
が主であると認識しているが、そのうち1と2に対して、Aに努力値を割いた地震が明確に強い。
水技に関しては、Hを削っていることから反動ダメージを考慮してアクアブレイクを採用した。

ドオー@黒いヘドロ
テラスタイプ:悪
特性:貯水
性格:穏やか
実数値:237(252)-72(最低値)-96(124)-71(44)-144(84+)-41(4)
調整
HB:特化鉢巻ウーラオスのインファイトを黒いヘドロの回復込み2耐え
HD:特化カイオーガの冷凍ビームを黒いヘドロの回復込みほぼ2耐え
C:H実数値191のウーラオスの身代わりをヘドロ爆弾でほぼ割れるくらい
S:あまり
技構成:ヘドロ爆弾/毒菱/守る/自己再生
低種族値界のヒーロー
ホウオウと合わせて受けを成立させることができ、毒菱を回収しながら毒による削りができる点を評価して採用。
ホウオウに対してキラフロルをよく投げられるので、毒菱を撒かせないように特殊技かつ風船フロルに触れられるようにヘドロ爆弾を採用。挑発アルセウスに毒を入れる手段にもなる。副産物としてウーラオスの身代わりを破壊することができることが多いため、サイクルを崩させない。
毒地面と貯水の組み合わせによる独特な耐性と毒菱による崩しの補助で活躍していた。
各伝説の対応方法
黒バド
ノーマルテラスホウオウかスカーフ黒バド
コライドン
フェアリーテラス×炎半減
ミライドン
ホウオウorフェアリーテラス×ドオー
ザシアン
ホウオウ×ヘイラッシャ
ホウオウ
ウーラオス
物理アルセウス
黒バドとホウオウ
特殊アルセウス
ドオーとホウオウ
白バド
黒バド×ホウオウ
ホウオウとドオー
ムゲンダイナ
黒バドとドオー
ルギア
ウーラオス
重いポケモン
守る持ちムゲンダイナ、フェアリーアルセウス×ホウオウなどの受け
あとがたり
ここまで読んでいただきありがとうございました。
12月は実質SVのラストシーズンのような雰囲気を感じますが、年末がかなり忙しくなりそうなので構築記事にして公開しました。
バドホウオウはプレイング次第で無限の選択肢がとれて楽しい構築なので使ってみてください。
質問などありましたらTwitter(@monoma_gallade)のDMまでよろしくお願いします。






















